論文紹介・要約

【論文要約】<乳房超音波検査による半定量的マンモグラフィ乳房構成判定法のパイロットスタディ>論文のご紹介と内容要約

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論文要約のイントロ

Preliminary study of standardized semiquantitative method for ultrasonographic breast composition assessment

Uematsu, T., Nakashima, K., Nasu, H. et al. Preliminary study of standardized semiquantitative method for ultrasonographic breast composition assessment. J Med Ultrasonics 51, 497–505 (2024).

研究背景:

近年、高濃度乳房の女性の比率が高い日本人女性に対してのマンモグラフィ検診の有効性に疑問が生じている。そして、J-STARTの研究結果に基づき、、対策型乳がん検診に乳房超音波検査併用によるマンモグラフィ検診の導入が検討されている。また、2019年には日本人女性の19%が乳房超音波乳がん検診を受け、2020年には地方自治体の40%がこの検査を乳がん検診に取り入れているため、乳房超音波検査は日本では一般的な乳がん検診のモダリティと言える。しかし、現在の日本国内の認定超音波検査技師や医師が不足しているため、精度の高い乳がん検診として乳房超音波検査併用マンモグラフィ検診を社会実装するためには、その対象を高濃度乳房の女性に限定する必要性がある。乳がん検診において、乳房超音波検査のみを受けている女性は、その結果をもとに乳房構成を正確に判定し、非高濃度乳房の場合はマンモグラフィのみを推奨することで、精度の高い乳房超音波検査併用マンモグラフィ検診を対策型乳がん検診に導入することが実現可能となる。

目的:

乳がん検診として記録された乳房超音波検査画像を使用して、超音波検査によるマンモグラフィ乳房構成評価のための半定量分析による高濃度/非高濃度乳房の判定分類ツリーを開発する。

方法:

乳房超音波検査併用マンモグラフィ検診を受診した、乳房に異常のない100人の女性を後ろ向きに解析した。乳房構成判定はマンモグラフィ画像を基に高濃度乳房/非高濃度乳房に分類して、その結果をゴールデンスタンダードした。そして、乳房超音波検査による乳房構成判定は乳腺実質(FGT)の厚さと皮下脂肪+乳腺後隙脂肪=FATの厚さの比率からarea under the curve (AUC)を検討、、、

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